世界遺産の保護と協力に対する中国の貢献
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【12⽉6⽇ Peopleʼs Daily】中国の「プーアル(Pu’er)の景邁山(Jingmai Mountain)古茶林の文化景観」が9月に世界遺産リストに登録された。中国には文化遺産39件、自然遺産14件、文化と自然の二重遺産4件の57件の世界遺産が存在することになった。
世界遺産には厳しい基準がある。人類の価値観の交流を反映して重要な影響を与える能力があるか、ある種の建築や景観の典型であるか、重大な歴史的出来事や信仰、文学作品などと直接の関連があるかなどだ。真実性と完全性の要件を満たし、良好な保存状態であることも必要だ。
中国人は長い歴史の中で多くの建設の奇跡を起こした。1987年に世界遺産に登録された長城(Great Wall of China)や2000年登録の青城山(Mount Qingcheng)―都江堰市(Dujiangyan)、2014年の京杭大運河は、いずれも古代工学の最高峰だ。
北京市の故宮(紫禁城、Forbidden City)や天壇(Tiantan)、蘇州市(Suzhou)の古典園林、杭州市(Hangzhou)西湖(West Lake)の文化的景観、さらにラサ市(Lhasa)のポタラ宮(Potala Palace)、麗江(Lijiang)古城、紅河ハニ族イ族自治州(Honghe Hani Yi Autonomous Prefecture)の棚田群の景観、古都平遥(Pingyao)、福建省(Fujian)の土楼などは、各民族が共同で創造した中華文明の多元的で一体的な発展過程を示している。
中華文明の包容性は世界遺産にも示されている。中国、カザフスタン、キルギスの共同申請により2014年に登録された「シルクロード:長安-天山(Tianshan)回廊の交易路網」は、紀元前2世紀から紀元16世紀までのユーラシア大陸間の貿易往来や文化交流と、そのことで生まれた技術革新を反映している。
「小さな島だが、大きな価値と精神の担い手です」――。2017年に鼓浪嶼(コロンス島、Gulangyu)が世界遺産に登録された際に、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)のイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長が述べた言葉だ。ボコバ事務局長はさらに鼓浪嶼について「私たちを激励し、文化の平和共存を実現するよう導いてくれます。私たちは今日、これまで以上にこのメッセージを必要とします」と語った。鼓浪嶼では20世紀初頭に中国の本土文化と西洋文化と華僑の帰還がもたらした南洋文化が融合して新たな文化が生み出されたことが、世界遺産としての現代的な価値だ。
中国は「世界遺産条約」に加わった初期、多くの国や国際機関から技術と資金面での援助と支持を得て、文化や自然遺産の保護能力を高めてきた。中国は多くの実践を通じて豊富な管理経験と優れた技術力を獲得し、遺産保護の「被援助国」から「援助国」に成長した。中国は1993年からカンボジアのアンコール遺跡遺産保護の国際援助と協力に参加している。2017年にはネパールのカトマンズで地震被害を受けた9層建ての寺院の修復と保護を開始した。中国はウズベキスタンやミャンマーなどの文化遺産保護にも参加している。
世界遺産の保護は中国が負う国際的義務であると同時に、中華文明を伝承する歴史的責任でもある。中国の「世界遺産リスト」に登録される項目の増加に伴い、人びとは中国の世界遺産についてより深く認識すると信じる。中国はより多くの国と共に、人類の文明の火を守り、人類が共有する家を建設していく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News