GS25ユアーズ麺王(GSリテール提供)
GS25ユアーズ麺王(GSリテール提供)

【12月04日 KOREA WAVE】韓国で、価格はそのままだが、密かに容量を減らす「シュリンクフレーション」が横行する中、コンビニ業界で価格は下げても容量は増やす「逆シュリンク」商品を続々と発売し消費者攻略に乗り出した。

GS25はPB(自社ブランド)商品で重量を増やし、価格を下げた「ユアーズ麺王」を最近発売した。従来のコンビニで販売している類似のカップ麺製品(小カップ、86グラム)より重量は22%以上増えた105グラムで、価格は990ウォン(1ウォン=約0.1円)に設定した。カップ麺の最安値だ。

通信会社提携割引など最大割引を適用すれば690ウォンで買える。GSリテール関係者は「物価高の長期化、シュリンクフレーション騒ぎの中で物価安定コンセプトで麺王を出すことにした。商品ラインナップ拡大、強化に力量を集中させるだろう」と話した。

CUは11月から2000ウォン台で超低価格の「驚くべきサラダ」5種を販売している。レタス、卵などの基本サラダにチキンテンダー、パスタなどのトッピングを加えたサラダをドレッシングなしで販売する。

平均容量は150gで、700ウォンの小容量ドレッシングを一緒に買えば500ウォン割引される。類似サイズの他のサラダシリーズに比べ、中身は20%増やし、価格は30%ほど下げた。

セブンイレブンは従来のフライドチキンに比べてリーズナブルな価格帯で7月に発売した「唐揚げチキン」が代表的だ。550グラム7700ウォンで、10グラム当たり約140ウォンのこの製品は、今まで販売していたフライドチキンより約20%安い。

従来の商品は720グラム1万2900ウォンで、10グラム当たり約179ウォンだった。

イーマート24は先月から従来より菓子の容量を24%ずつ増やした製品を発売した。イーマート24のプライベートブランド商品である「アイムe本当の風味、パダポップコーン」の重量を90gから112gから増やし、価格は1700ウォンを維持した。

ロッテウェルフードの「コッカルコーン香ばしい味」「コッカルコーントウモロコシ味」も67グラムだったのを83グラムに増量して販売している。やはり価格は1700ウォンのままだ。

イーマート24の関係者は「価格は従来と同じだが、重量を増やしたので顧客の大きな反響を呼ぶものと期待している」と話した。

このように「逆シュリンク」商品が続々と発売される背景には、下がることを知らない食品価格に消費者世論が悪化し、政府でも小細工をした企業の価格引き上げ状況を調べて先制的に対応しようとする側面もあると解釈される。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News