TWUC「調和」展示会(c)KOREA WAVE
TWUC「調和」展示会(c)KOREA WAVE

【12月01日 KOREA WAVE】韓国保健福祉省の資料によると、2018年における障害者の推定人口は267万だ。韓国の人口の5%を超えている。発達障害者の割合は着実に増加し、その88.3%は親や家族と日常生活を共にしている。発達障害者の就職率は20.3%にとどまり、勤労所得は低い。

このような障害者の悩みと困難の解決に向け、企業として障害者雇用義務を果たそうとする企業がある。ソウル市の新沙洞にあるeコマース企業「ティモン」のカフェ「TWUC」だ。

ティモンは11月8~24日、ミルアル福祉財団と発達障害者の美術作品を展示する「調和」展をここで開催した。多彩な視点を持つ作家5人の個性満点の作品が目を引いた。事前情報なしに訪ねていたら、有名な作家が描いた絵だと思うほど、色味と完成度が際立っていた。

作品を一つ一つ鑑賞し、カフェ運営マネジャーと発達障害の職員が丁寧にいれてくれるコーヒーとおやつを味わった。

マネジャーのチョ・ハンスンさんは「TWUCはeコマース初の障害者標準事業所だ。知的・発達・聴覚といった障害を持つ人たちと一緒に働いている」と、会場の雰囲気を教えてくれた。

イ・スヒョン常務は「障害者が韓国の人口の5%を超え、その数は毎年増えているのに、普段は障害者をあまり見かけない。そこには、障害のある人々が出て行く場所がなく、通うのが難しいという現実がある。カフェという空間を通じて、お客さんが多くの人々とふれあい、障害者が私たちと変わらないということを感じるきっかけになれば」と強調した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News