【11月29日 Xinhua News】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)とシャープは27日、第4世代移動通信システム(4G)と5Gなど通信関連の特許に関し相互ライセンス契約を結んだと発表した。

 ファーウェイ知的財産権部の樊志勇(はん・しゆう)部長はライセンス契約について、規格の標準化に貢献した両社が知的財産を互いに認めることを示すもので、標準化に関する協力を促進すると指摘。ファーウェイは一貫して日本および世界の同業者と協力して技術規格を開発することに力を入れており、今後も同業者と協力し続けていくとし、先進的な技術の標準化はユーザー体験を向上させ、競争を促し、デバイスとサービスのコストを削減することができると表明した。

 シャープ常務執行役員で、CTO(最高技術責任者)兼R&D担当(研究開発本部長)の種谷元隆氏は、公正で合理的かつ非差別な条件でファーウェイとグローバルな特許クロスライセンス契約を締結したことを嬉しく思うとし、契約は互いの価値の高い知的財産に対する尊重を示すものだとの見方を示した。

 ファーウェイは2022年末時点で、中国や欧州、米州、アジア太平洋、中東、アフリカを中心に12万件以上の有効な特許を保有している。主要地域別では、中国と欧州がそれぞれ4万件余り、米国が2万2千件余りだった。締結したクロスライセンス契約は7月末時点で200件近くに上るほか、350社以上はパテントプールを通じてファーウェイから特許ライセンスを取得している。(c)Xinhua News/AFPBB News