【12⽉1⽇ Peopleʼs Daily】今年4月、中国初の全現場組立式の「摩天楼工場」である深セン(Shenzhen)坪山新エネルギー自動車産業パーク1期が完成した。同産業パーク建設では工期を15%、水と電力の使用を20%、ごみ排出を20%削減した。このような工業基地は土地の集約利用が可能で、資源の循環利用の推進に寄与する。

 中国は近年グリーン・低炭素発展の新たな成長点の構築に力を入れ、著しい成果を収めている。今年1-9月期には太陽電池の生産量が前年同期比63.2%増で、充電スタンドでは34.2%増だった。電気自動車など新エネルギー車の生産および販売台数は前年同期比でいずれも30%以上増加した。エネルギー分野では9月末時点で、全国の太陽光発電設備容量は前年同期比45.3%増、風力発電設備容量は同15.1%増だった。各分野、各業界でグリーン技術やグリーン製品が次々と現れ、産業構造の改善を力強く促進している。

 グリーン循環低炭素発展は、今の時代の科学技術革命と産業変革の方向であり、最も有望な発展分野だ。グリーン移行のチャンスをよりよく把握することで、将来の競争において主導的かつ有利な状況を獲得できる。税関総署(中国税関)によると、1-9月期の電気有人自動車、リチウム電池、太陽電池の「新3種類」製品の合計輸出額は前年同期比41.7%増の7989億9000万元(約16兆4073億円)だった。

 グリーン発展は持続可能な発展であり、グリーン発展をしっかりと根付かせてこそ、質の高い発展と飛躍を実現できる。中国の同分野における潜在力はかなり大きく、多くの新たな経済成長点を形成することができる。中国は炭素削減、汚染削減、緑の拡大、経済成長を共に推進している。最重要課題は産業のグリーンモデル転換だ。中国の再生可能エネルギー産業は急速に発展し、エネルギー設備、節水設備、汚染対策など多くの分野で最先端の技術を獲得し、都市現代農業、エコツーリズム、田園複合体などのエコ産業の新モデルが急速に発展したことでエコによる価値創造の道筋が絶えず広がっている。

 グリーン発展は生産方式、生活方式、思考方法、価値観念についての全方位的で革命的な転換だ。グリーン産業の発展と拡大を推進するには、系統立てた考え方を堅持し、生産、流通、消費などの段階のグリーン化を統一的に推進し、全社会が積極的にグリーン発展に参加するよう導かねばならない。

 中国では現代化建設が進められ、人々の生活水準が向上し続けてきたことで、グリーン発展の理念がすでに人々の生活に浸透した。そして消費者がグリーン商品を求めることで、巨大規模のグリーン市場が出現した。中国は新たな分野と道筋をさらに切り開き、経済発展の合理的な「量の成長」を維持しながら安定した「質の向上」を実現し、人びとが優美な生態環境の中でより多くの獲得感、幸福感、安心感を得られるよう努力している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News