歴史、人びと、世界に対して責任を負う態度で中米関係を発展させる
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【11⽉29⽇ Peopleʼs Daily】習近平(Xi Jinping)国家主席はサンフランシスコ(San Francisco)でジョー・バイデン(Joe Biden)大統領との中米首脳会談に臨んだ。中米関係は世界で最も重要な二国間関係だ。中米が正しい付き合いの道を確立できるかどうかは、世界の平和的発展と人類の前途と運命に大きく関わる。中米両国の指導者が1年ぶりに直接会って対話したことは、中米関係を真に安定させてよい方向に進める上で重要な意義があった。
中米関係では相互尊重が前提であり、平和共存が最低ラインであり、協力とウィンウィンが目標だ。両国には過去も現在も将来も食い違いがあるだろうが、そのことが小異を残して大同を求めることを妨げてはならない。国際関係の基本準則と中米の三つの共同コミュニケを順守することは、対抗や衝突を防止する鍵だ。米国は冷戦思考や対抗心を捨て、政策と行動で、中米の戦略的相互信頼を高めるべきだ。
中米は二つの大国として歴史、人々、世界に対して責任を負う態度で、関係をうまく処理せねばならない。歴史に責任を負うとは、歴史の経験を生かすことだ。中米両国には国交を樹立した後にも波乱があったが、それでも関係を発展させてきた。歴史は中米が「和すれば共に利、戦えば共に傷」の関係であることを繰り返し証明してきた。米国が中国を「最も重大な地政学的脅威」などと位置付けるのは事実に反しており、歴史に対して無責任だ。大国間の対立は時代の流れに合わず、現実的な課題を解決することができない。双方は歴史の発展の高い視点から互いの関係を判断して処理し、新たな時代の両国の正しい付き合い方を共に模索せねばならない。
人びとに責任を負うとは、共通の利益を直視することだ。交流の強化と友情の深化、協力とウィンウィンは両国国民の共通の期待だ。近年における両国関係の困難な局面は両国国民の根本的利益に合致しない。「中国切り離し」の損失は最終的には国民が負担することになる。大国の対決の犠牲になるのは人びとの発展のチャンスだ。両国国民は多く交流し、多く対話し、誤解や誤判断の氷を解き、相互理解の橋を築かなければならない。
世界に責任を持つとは、国際的な声に耳を傾けて対応することだ。中米両国は国連安保理(UN Security Council)の常任理事国であり、経済大国として世界の上位2位だ。両国には世界の平和や安定、発展に重要な責任がある。国際社会は中米関係が一日も早く健全で安定した発展の軌道に戻り、変乱が入り交じる世界に安定性や確実性や建設の力を注ぎ込むことを広く望んでいる。双方が力を合わせて世界全体の試練に対応することは、大国の責任だ。
責任ある政治家はすべて、時代の求めに応えねばならない。中米両国は歴史、人びと、世界に対して責任を負う態度に基づいて、両国関係の健全で安定した発展に向けて互いに歩み寄り、努力し続けねばならない。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News