【12月16日 AFP】スペインのレオノール皇太子(Crown Princess Leonor)は今年の10月末、18歳の誕生日を迎え、議会で憲法を前に立太子の宣誓を行った。同皇太子を含め、欧州の女性王位継承者4人を紹介する。

■スペイン レオノール皇太子

 国王である父フェリペ6世(King Felipe VI)とレティシア王妃(Queen Letizia)の長女で、本名はレオノール・デ・ボルボン・イ・オルティス(Leonor de Borbon y Ortiz)。祖父フアン・カルロス1世(Juan Carlos I)が退位し、8歳で王位継承者となった。2005年10月31日生まれ。

 スペイン憲法の規定では、王位継承は男子が女子に優先するが、レオノール皇太子に兄弟はいない。即位すれば、1833~68年のイサベル2世(Isabella II)以来の女王となる。

 首都マドリード西部の私立学校で学んだ後、英ウェールズにある全寮制のUWCアトランティック・カレッジ(UWC Atlantic College)に2年間留学。今年8月からは、スペイン北東部サラゴサ(Zaragoza)の陸軍士官学校で3年に及ぶ軍事教練を受けている。

■オランダ カタリナアマリア王女

 ウィレムアレクサンダー国王(King Willem-Alexander)とマキシマ王妃(Queen Maxima)の長女アマリア王女(Princess Amalia)は今月、20歳になった。

 1983年の憲法改正により、オランダでは継承権は男女平等となった。

 ベアトリックス(Beatrix)元女王が2013年に退位し、ウィレムアレクサンダー国王が即位したことで、王位継承順位はアマリア王女が第1位となった。

 21年には、王室と民意との乖離(かいり)が著しいとの批判の声が上がる中、公務に就くまでの期間、年間160万ユーロ(約2億5000万円)の王室費受け取りを辞退すると表明した。

 03年12月3日生まれ。ハーグ(The Hague)で中等教育終了後、首都にあるアムステルダム大学(University of Amsterdam)に進んだ。

 22年、「安全への脅威」を理由に学生寮を出てハーグの宮殿に戻った。