1週間の欧州出張を終え帰国したサムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長(c)news1
1週間の欧州出張を終え帰国したサムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長(c)news1

【11月28日 KOREA WAVE】韓国サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長が27日午後、1週間の欧州出張を終えて帰国した。ソウル金浦ビジネス航空センター(SGBAC)で報道陣の質問に答え、2030年釜山国際博覧会(万博)終盤の招致活動について「皆さん熱心にしていらっしゃる」と話した。

また、出張の感想を尋ねる質問に「風邪をひいた」と声をひそめた。

2030万博開催地は28日にパリで開かれる「博覧会国際事務局(BIE)」の総会で加盟国の投票により決まる。候補地としてサウジアラビアの首都リヤドと韓国の釜山、ローマが競争を繰り広げている。

ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領をはじめサムスン、SK、LG、現代の4大グループのトップを含む経済使節団は、ロンドンとパリで最後の招致戦に臨んだ。

19日に欧州出張に出発したイ・ジェヨン氏は、22日に英国で「韓・英ビジネスフォーラム」などに参加。23~24日にパリで釜山万博招致活動に加わった。イ・ジェヨン氏は17日にサムスン物産と第一毛織の合併関連の裁判が結審し、その2日後に出張に出た。

一方、27日午前に実施された「2024年定期社長団人事」の核心ポイントと未来事業企画団の設立に関する質問には答えることなく空港を後にした。

サムスン電子はイ・ジェヨン氏の帰国に先立ち、「2024年定期社長団人事」を発表していた。例年より1週間ほど早い発表で、「ハン・ジョンヒ(韓鍾熙)―キョン・ゲヒョン(慶桂顕)」のツートップ体制を維持し、変化より安定を優先させた模様だ。

合わせて新事業発掘のために、副会長級組織である「未来事業企画団」の新設も発表した。未来事業企画団は中長期的に新たな事業領域開拓の基盤を築く役割を果たす。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News