WHO、シファ病院長らの安否に懸念 イスラエル軍が拘束
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【11月25日 AFP】世界保健機関(WHO)は24日、イスラエル軍に拘束されているパレスチナ自治区ガザ市(Gaza City)にあるガザ地区最大のシファ(Al-Shifa)病院の院長らの安否に懸念を表明した。イスラエルは、イスラム組織ハマス(Hamas)が同病院を拠点としていると主張している。
WHOによれば、シファ病院のムハンマド・アブサルミヤ(Mohammad Abu Salmiya)院長と医療従事者5人、計6人は22日、国連(UN)のミッションに協力し、患者の避難に当たっていたところ、イスラエル軍に拘束された。
WHOは、「パレスチナ赤新月社(Palestinian Red Crescent)の医療従事者3人、ガザ保健当局の職員3人が拘束され」、その後2人は釈放されたとされるが、「院長を含め残る4人の安否に関する情報は得られていない」と説明。「拘束されている職員に対する法的権利と人権の保障」を求めた。
一方、イスラエル軍のドロン・スピールマン(Doron Spielman)報道官は25日、院長の取り調べを行っていると明らかにした。
「われわれは現在、テロネットワーク全体の頂点に位置する病院の院長を彼が務めていたという事実について取り調べを進めている」「院内で起きていることを把握していないはずがない。病院の防犯カメラには人質が映っていた」と主張した。(c)AFP