【11月26日 CGTN Japanese】中国中部湖北省(Hubei)の武漢理工大学大学院生楊栄琦さん(27歳)がこのほど亡くなりましたが、彼の遺志により角膜を提供された2人の眼病患者が視力を取り戻しました。

 2023年11月13日19時、中国中南部の湖南省(Hunan)懐化市(Huaihua)出身の楊栄琦さんは、WeChat(微信)のモーメンツ(朋友圈)に4文字のメッセージと「中国人体臓器提供ボランティア登録カード」の写真を残し、それが、彼がこの世に残した最後の痕跡となりました。

 翌朝、彼は病気に苦しみながら、愛する人たちの無限の愛に包まれてこの世を去りました。彼が亡くなった後、両親は涙ながらに湖南省人体臓器寄贈管理センターに連絡し、角膜を寄贈するという楊さんの希望を全うさせました。

 2020年、25歳の楊栄琦さんは武漢理工大学で「工業力学」を専攻する大学院2年生でした。当時の彼の夢は優秀な橋梁エンジニアになることでした。両親にとってよき息子であり、教官にとってよき生徒であり、同級生のよき仲間である彼でしたが、2020年の12月、体調を崩して病院に行ったところ、「横紋筋肉腫」と診断されました。治療の見込みがほとんどない悪性腫瘍です。

 2023年8月、度重なる大小の手術を経て、ますます体調が悪化した楊栄琦さんは、自分に残された時間は多くないと感じ、両親に角膜提供の考えを打ち明けました。

 手術の傷跡にまみれた息子を見て、両親は心を痛め、受け入れることができませんでしたが、楊さんは、「角膜を提供することは、徳を積んで善行をするための良い行いだ。私はこの世を去っても、他の人がこの世を見ることができるようになり、再び病気に苦しむこともない」と笑顔で両親を説得しました。両親は徐々に彼の考えを受け入れていきました。

 その後、楊さんは中国人体臓器提供プラットフォームにドナー登録し、中国臓器提供センターから「人体臓器提供ボランティア登録カード」を受け取りました。楊さんが安らかに息を引き取った後、湖南省紅十字角膜提供アイエル眼科受付ステーションは慎重に一対の角膜を摘出し、現在、彼の二つの角膜は移植に成功し、2人の患者が視力を回復することができました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News