【11月24日 CGTN Japanese】「すべてはやったかいがあった」病床の娘が日に日に快方に向かう姿を見て、馬さんは、「娘を救うために肝臓の一部を切除する」という決断が正しかったことを改めて確信しました。

 中国中部河南省(Henan)の中心地・鄭州(Zhengzhou)の市民、馬さん一家には今年2月に女の子が誕生しました。娘の彤々ちゃんが生まれたことは家族に大きな幸せをもたらしましたが、時間が経つにつれて、馬さん夫婦は、娘の新生児黄疸がなかなか消えないばかりか、肌もまるで黄色の染料シリンダーに浸かったかのようにますます黄色くなっていることに気づきました。検査の結果、彤々ちゃんは「先天性胆道閉鎖症」にかかっていることが分かりました。

 子供の病気を治すために夫婦はほとんど全国中の病院を走り回りました。彤々ちゃんは今年3月に、胆道閉鎖を治療するための肝門部腸吻合術(葛西手術、現在もっとも進んだ治療法とされる)を受けましたが、術後もあまり好転しませんでした。馬さんは「同じようにこの手術を受けた他の子どもはビリルビン値(寿命を終えた赤血球が分解される際に生じる色素。通常、血液中にはほとんど存在しないが、胆汁の通り道である胆道の流れが悪くなるとビリルビンが溜まり、血液中に放出される)が大幅に下がって良くなっているが、我が子はお腹がとても大きく、腹水が依然深刻だった」と困り切っていました。

 そして馬さん夫婦は今年9月、最後の希望を抱いて、鄭州大学第一付属病院肝移植センターの郭文治教授チームを訪ねました。当時、7カ月の彤々ちゃんは、皮膚は既に明らかなロウバイ色で、おなかはボールのように膨らんでいました。「当時、娘は肝硬変になり、肝不全の状態」で、これを治して、命を救うために肝移植手術しか道はないということでした。
詳しく検査した結果、彤々ちゃんは肝移植の適応条件を満たしていることが分かり、馬さんは妻と相談して、肝臓の一部を切除して娘に移植することにしました。その時の決断について馬さんは「迷いはなかった」と言います。

 父親と娘は12日午前8時、前後して手術室に移され、父親から採取した240グラムの肝臓が娘の体内に移植され、静脈、門脈、動脈と胆道の吻合が正確に行われた結果、手術は6時間以上かけて無事に終了しました。病床の娘が日に日に快方に向かう様子を見て、夫婦はやったかいがあったと考えています。郭教授によると、馬さんの肝臓は、半年もすればほぼ元の重さに戻るということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News