【11月24日 AFP】中国バスケットボール界のレジェンドとして知られる姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏(43)が23日、不本意な成績が続いている同国男子代表チームへのネット上の誹謗(ひぼう)中傷について、度が過ぎていると苦言を呈した。

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 バスケットボールは中国で絶大な人気を誇っているが、男子代表は今年のワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2023)で32チーム中29位に終わり、来年のパリ五輪出場を決められなかった。

 また、母国開催となった先日のアジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)では準決勝でフィリピンに敗れ、3位決定戦では台湾に勝利して銅メダルに輝いたものの、ふがいない結果として受け止められた。

 フィリピン戦の直後にはオンライン上で代表チームへの非難や嘲笑があふれ、最近になっても怒りが収まらないファンがネット上で選手を攻撃している。

 こうした状況を受け、米プロバスケットボール(NBA)で通算8度のオールスター選出を誇る名選手で、現在は中国バスケットボール協会(CBA)の会長を務める姚氏は、北京で行われた中国バスケットボール殿堂のイベントで、協会代表としてコメントを発表。

 国営メディアによれば、姚氏は「技術や戦術に関する批判は歓迎するが、バスケットボールの枠を超えたものもあり、それには同意できない」「われわれはこれからも常に選手たちを支援し、彼らの権利と利益を守っていく。この件(オンラインの誹謗中傷)に関し、われわれはあらゆる必要な支援を提供する」と発言した。

 しかし姚氏も以前、自国の選手を「怠け者」呼ばわりし、強豪国とは「非常に大きな差」があると指摘していた。(c)AFP