【11月22日 AFP】サッカーW杯北中米大会(2026 World Cup)の南米予選は21日、各地で第6節の試合が行われ、アルゼンチンは1‐0でブラジルとの荒れ模様の一戦を制した。

 観客のトラブルでキックオフが遅れる事態となる中、アルゼンチンは後半にベテランDFニコラス・オタメンディ(Nicolas Otamendi)が決勝点を挙げ、前節のウルグアイ戦の黒星から立ち直って宿敵を破った。

 敵地マラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)での勝利でアルゼンチンが勝ち点を15に伸ばして首位を守った一方、5度のW杯(World Cup)制覇を誇るブラジルは今予選3度目の黒星を喫し、勝ち点7の6位に沈んでいる。

 試合開始直前にはスタンドで衝突が発生。警察が警棒を手にアルゼンチンのファンを押し戻し、騒動を治めようとする様子が見られた。

 試合は予定より30分遅れでキックオフとなったが、開始わずか5分でブラジルのガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)がアルゼンチンのロドリゴ・デ・パウル(Rodrigo de Paul)と衝突したことでイエローカードを受けるなど、その過熱した雰囲気がピッチ上にも広がっていた。

 緊迫した空気は前半を通して続いたが、細かいファウルが繰り返される中で両チームともにチャンスを見いだせなかった。

 そのまま迎えた63分、アルゼンチンはジオヴァニ・ロ・チェルソ(Giovani Lo Celso)のCKにオタメンディが頭で合わせ、この日チーム最初の枠内シュートで均衡を破った。

 一方でブラジルは、ジョエリントン(Joelinton)がボールがないところでデ・パウルと衝突し、70分に途中出場してからわずか12分で退場処分を受けており、悲惨な一夜となった。

 同日行われた試合では、ウルグアイがダルウィン・ヌニェス(Darwin Nunez)の2得点などでボリビアに3‐0で勝利し、勝ち点を13に伸ばして2位の座を守っている。(c)AFP