【11月25日 CGTN Japanese】「この家事チームはいつも豆腐の塊を残している」という話題がネット上で注目を集めています。同家事代行チームは片付けのたびに、真新しいタオルを畳んで作った「豆腐の塊」を顧客に残し、清掃が終わるたびに白い手袋をはめて部屋の隅を細かくチェックしています。

 チーム発起人の李清龍さんは1993年生まれの若者です。2016年9月、大学卒業後に軍に入隊し、陸軍某部に4年間所属しました。2020年9月、李さんは退役後に整理師という職業を知りました。そして、整理師が家事代行業の新興分野であることに気付き、整理師養成クラスに通いました。日中は収納術を学び、夜は自宅で動画を撮影し、ライブ配信をおこない、学んだ技能をネットユーザーに披露します。

 李さんの職業選択について、退役軍人が清掃員になるのは恥ずかしいことではないかなど、多くのネットユーザーから疑問の声が上がっていました。しかし、李さんの粘り強さと努力によって多くの人の支持を集め、家族も最初は理解できませんでしたが今はすごく応援しています。母親は毎日生配信を見る「熱狂的ファン」にまでなり、息子にコメントをよく送っています。

 李さんはネットでの知名度が上がってからチームを作り始め、多くのかつての戦友からチームに参加したいとの連絡がありました。2021年2月に会社を設立した李さんは、部隊での内務(軍などの集団生活における室内での日常的な仕事)基準を収納整理術に取り入れました。

 2021年末、業務に清掃項目を追加した李さんは、サービス基準を高めるため、部隊の「白い手袋着用での検収」の経験を取り入れ、清掃が完了するたびに白い手袋を着用して部屋の隅々まで入念に点検し、清掃時に死角がないようにしています。このような特有のサービス方法は、顧客に強い印象を与えています。

 李さんの家事代行チームは現在、成都に70人近くを抱え、全国29都市に支部があり、合わせて300人ほど社員がいます。9割が退役した元軍人で、平均年齢は25歳です。李さんは「百城万人」という目標を掲げ、チームを全国300都市に広げ、1万人もの元戦友に就職や起業の機会を提供したいと考えています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News