宇宙飛行を果たせない彼も 中国人宇宙飛行士の誇りに
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【11月21日 CGTN Japanese】呉傑さんは中国の第1陣の宇宙飛行士に選ばれた人物です。16年間にわたる宇宙飛行士の生涯で何度も挑戦を受けて宇宙飛行ミッションの選考に参加しましたが、残念なことに宇宙の旅は一度も実現できませんでした。それにもかかわらず、呉さんは何の文句も悔しさも言わずに中国の有人宇宙飛行事業のために献身的に働いています。
呉さんは小さい頃からパイロットになることを夢見ていました。大学受験で空軍工程大学に受かり、大学卒業時にパイロットになりました。
1996年、呉さんはロシアへ派遣され宇宙飛行の関連トレーニングを受けました。一般的には、ロシアで宇宙飛行関連のトレーニングは4年前後かかりますが、呉さんは人並み以上の努力を経て、わずか1年間ですべての学習を終え、見事に卒業しました。しかも、呉さんはソユーズ宇宙船の指令長の資格を獲得しました。当時ロシアで唯一この資格を得た外国人となりました。
1998年、呉さんはその他の13人と共に、中国の第1陣の宇宙飛行士に選ばれました。宇宙飛行士になったその日から、呉さんは宇宙飛行を心から待ち望んでいました。呉さんの両親も息子の宇宙飛行を全力で支持していました。呉さんは「神舟6号」有人宇宙飛行任務の候補宇宙飛行士リストに選ばれましたが、最終的に落選しました。
その選考期間中、呉さんの父親が亡くなり、突然の知らせで呉さんは父親に最後の別れを告げられませんでした。これは呉さんに大きな悔いを残しました。父親の葬儀で、呉さんは同じく軍人である父親に軍人としての敬礼を捧げました。父親へのお辞儀であり、お詫びでもあるということです。
ロシアで船外活動の訓練を受けたため、呉さんは船外活動の教官補佐として、その他の宇宙飛行士をサポートしています。自分の経験を提供できればと呉さんは願っており、「彼らがミッションに参加することは、私が参加するのと同じだ。宇宙飛行士は家族であり、苦難を共にする兄弟でもある。訓練時の目つき一つ、動作一つで、互いの思いを伝えることができる」と呉さんは微笑みながら言いました。
昨年、呉さんの誕生日の際、「神舟14号」の乗組員から電話がかかってきました。乗組員らは宇宙からの祝福を通じて宇宙の音を呉さんに聞かせました。これは呉さんにとって感無量でした。
2014年、呉さんは現役宇宙飛行士を引退しました。その後は宇宙科学知識の普及に向けたチャリティー事業に参加するなどして、引き続き宇宙飛行や宇宙事業の発展に全力を尽くしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News