【11月20日 CGTN Japanese】中国東部の浙江省(Zhejiang)海寧市(Haining)海昌路でコンビニエンスストアを経営している余清蘭さんは先日、午後11時30分に、ある出前の注文を受けました。客はアルコール度数45度の酒を2本注文し、「睡眠薬もついでに買ってこい」と出前配達員に伝言しました。

 酒に睡眠薬、この人はまさか自殺しようと考えているのかと、異常を察した余さんは、すぐにこの客に電話をかけました。すると、電話に出たのは若い男性で、やや酔っぱらっていてテンションが低く、落ち込んでいる声をしていたため、余さんは相手のことを心配して話しかけたりして慰め、「このままだと、頼んだ商品を絶対に送らないよ」と伝えました。

 すると、相手から電話が切られ、注文もキャンセルされました。それにもかかわらず、余さんは青年のことが心配でたまらず、警察に通報しました。

 通報を受けた警察はすぐに青年の居場所を探し、注文の届け先の近くにある橋で青年を見つけました。幸いなことに、青年は酒を飲んだだけで、薬物を服用していませんでした。

 警察の調べによると、青年は近頃いろいろな悩み事を抱え、一時的な思いで命を絶とうとしましたが、コンビニのおかみさんのおかげで、その異常が発見され、警察に通報されたことで、悲劇が避けられました。そして、警察側の勧告で青年は落ち着きを取り戻し、家族と連絡して家に送られました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News