映画「花束みたいな恋をした」の中国リメーク版制作本格始動 中国各地でさまざまな「改編版」
このニュースをシェア
【11月17日 CGTN Japanese】このほど行われた中国の中国映画界の最高賞「金鶏賞」の関連イベントとなる映画PR会で、日本映画「花束みたいな恋をした」(中国語タイトル:花束般的恋爱)の中国リメーク版の制作プロジェクトの始動が発表されました。この情報が公開されるとすぐにソーシャルメディアプラットフォームの注目ワードランキングに登場し、中国各地のネットユーザーはそれぞれの地元の特色を生かした「リメイク版」の構想を次々と提案しました。
オリジナル版の「花束みたいな恋をした」は、2021年1月29日に日本で公開。東京で終電を逃した山音麦と八谷絹の真摯(しんし)な恋物語で、5年にわたる胸を締めつけるような恋の軌跡が繊細に描かれています。物語の舞台は東京ですが、映画に登場する多くの作品や若者の生活の面白みに、中国の若い観客らの共感を集めました。
同映画は中国でも2022年に公開され、興行収入は9606万元(約20億円)に達し、都市の恋物語の傑作と評されるとともに、豆瓣(Douban、中国の大手ソーシャル・カルチャー・サイト)で8.6点(10点満点)という高い点数を獲得しました。そのため、中国でリメークプロジェクトの始動が発表されると、大きな注目を集めました。
「全国各地にそれぞれの『花束みたいな恋』がある」という話題は、「豆瓣」でも盛り上がりを見せ、多くのネットユーザーがこの日本の物語をどのように合理的にローカライズするか、自発的に脚本家に提案しました。例えば、北京版の男女の主役は、北京国際映画祭資料館(映画館名)の真夜中の放映で出会う、上海版では上海新劇団の公演を見た後、入り口で一緒にシェア自転車を走らせて知り合う、東北版では「二手玫瑰(Second Hand Rose)」(バンド名)のコンサートで出会い、その後一緒にお酒を飲んで鶏架(鶏ガラ)を食べ、最終的に銭湯で別れる……こうした地方ごとの特色のあるリメーク版の構想は、笑いを誘うと同時に、中国の文化と十分に融合してこそ、中国の視聴者に認められるリメーク作品を作ることができるのではないかとの考えも込められているようです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News