94歳の香港女性企業家・鄺肖卿氏が中国一の女性富豪に 資産総額が約1.5兆円
このニュースをシェア
【11月17日 CGTN Japanese】民間経済研究所の胡潤(ルパート・フージワーフ)研究院が14日、2023年中国胡潤女性企業家ランキングを発表し、2023年の胡潤百富ランキングで上位50位にランクインした女性企業家をリストアップしました。新鴻基(サンフンカイ)創設者の郭得勝氏の夫人である鄺肖卿氏の資産総額が25億元(約520億円)から720億元(約1兆5000億円)に上昇し、初めて中国一の女性富豪となりました。昨年の中国一の女性富豪である楊恵妍氏の資産総額は270億元(約5600億円)減少し、480億元(約1兆円)で5位にランクインしました。
鄺氏は1929年生まれで、香港の実業家・新鴻基(サンフンカイ)創設者の郭得勝氏の夫人で、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ)の筆頭株主でもあり、人徳が高く、人々からの信望が厚いことで、新鴻基地産発展の魂の人物でもあります。
鄺氏が初めて中国一の女性富豪となったのは、今年の香港ドル為替レートの上昇や会社の配当があったことが主な原因です。注目すべきは、昨年の中国一の女性富豪である碧桂園(カントリー・ガーデン)の楊恵妍氏が、資産の減少が最も多く(270億元)、480億元で5位にランクインしたことです。次に添加物事件の影響を受けて業績が落ち込んだ海天味業の程雪氏は、資産が165億元(約3400億円)減少しました。それに次いで「ヒアルロン酸女王」と呼ばれる華熙国際の趙燕氏は、資産が145億元(約3000億円)減少したということです。
業界別に見ると、不動産は依然として女性企業家の財産の最大の源であり、ランクインした人数は17%を占め、昨年と同じでした。エネルギーは消費財と並んで2位で、13%を占めています。食品と飲料、非鉄金属、「大健康」(人間の心身などに関する健康)などの業界のランクイン者はいずれも増加し、減少したのは化学工業と投資業界でした。上位50人のうち、新人8人を含む20人の資産総額は昨年より増加しました。新たにランクインした女性企業家を除いた12人の資産の増加総額は480億元で、昨年よりやや好調でした。
中国富豪ランキングの会長兼首席調査官のルパート・フージワーフ(中国名は胡潤)氏は、「18年来、上位50人の中国の女性企業家のランクインのハードルは、5億元(約100億円)から30倍近い135億元(約2800億円)に上昇した」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News