【11月16日 AFP】アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に出席するため、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が滞在中の米サンフランシスコで15日、チベットの人権活動家らと親中国派によるデモが行われた。

 同市のチベット移民が企画した抗議デモは、米企業トップらと習氏の夕食会が開かれたホテル前で実施された。習氏はチベットで人権侵害を行っていると非難されている。

 ホテル前では親中国派によるカウンターデモも行われ、警察は両グループの間にフェンスを設置した。

 習氏は同日、夕食会前にジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と会談した。

 学生による人権団体「スチューデンツ・フォー・ア・フリー・チベット(Students for a Free Tibet)」のメンバー、ケミ・ラモさんはホテル前で「米企業のCEOは、数百万人の死に責任がある習近平国家主席をもてなしている。チベット人、香港人、そして中国人さえも殺しているのに」と話した。

 チベット支持デモには約1000人が参加。中国国旗を踏みつけたり、旗の上で踊る参加者もいた。参加者の1人はホテル前の旗用ポールによじ登り、チベット旗を掲げた。

 ラモさんは「チベットの旗を必ず習近平の目に入れて見せる。故郷のチベットでは、チベット旗は違法とされているから」と述べた。

 中国では「チベット人はチベット語を話すことができず、チベットの旗を掲げることもできない」と話した。

「米香港人クラブ(US Hongkongers Club)」に所属するスタンリー・タンさんは「香港に自由が欲しいからここに来た」と話した。

 AFPは複数の親中国派にも取材を試みたが、拒否された。

 米国は8月、チベットの子どもの「強制同化」政策を行っているとして複数の中国当局者のビザ(査証)を制限する制裁を発表した。国連(UN)の専門家は約100万人の子どもが家族と引き離されていると指摘する。(c)AFP