韓国LG電子、米国のEV充電器市場に本格進出…来年上半期、新製品を相次ぎ発売
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【11月17日 KOREA WAVE】韓国LG電子は11kWで充電が可能な緩速充電器と、175kWで充電できる急速充電器を来年上半期中に米国市場で発売し、米EV(電気自動車)充電器市場の本格攻略に乗り出す。
11kWの緩速充電器は壁に取り付けるなど、自由な空間活用が可能だ。また、ショッピングモール、マートなど充電器が設置された商業空間の電力状況に応じて出力を自動的に制御する負荷管理ソリューションが搭載され、制限された電力容量でも安定した充電サービスを提供する。
175kW急速充電器はCCS1(Combined Charging system)とNACS(North American Charging Standard)の二つの充電規格に対応し、利用者の利便性に配慮。充電器の外部には充電現況を確認し、広告を通じた追加的な収益機会を提供するタッチディスプレイが適用される。
また、2024年下半期には商業用・長距離移動に適した急速充電器ラインナップを拡大し、日々多様化する顧客ニーズに対応し、製品競争力を強化する予定だ。
LG電子のチョ・ジュワン社長は7月の「未来ビジョン」発表時、今後中・長期で注目しなければならない点の一つとして「電気化(Electrification)」を挙げ、B2Bと新事業成長の重要性を強調した経緯がある。
LG電子は2018年、EV充電ソリューションの先行開発から始め、2022年にはEV充電器の核心技術を保有する韓国の専門メーカーを買収し、充電器の開発や生産能力を内在化させた。現在、4種の充電器を生産している。
また、LG電子は米国内のホテルへのテレビ設置など、B2B事業を通じて構築した営業網と顧客支援、メンテナンス専門人材を抱えている点も、他のEV充電器メーカーとの競争では有利だ。また、品質やアフターサービス、サプライチェーン、ソリューション力も認められている。
ゴールドマンサックスとHISグローバルインサイトの調査によると、米国内のEV販売の割合は2025年に20%、2030年には50%に達すると予測される。
米政府は2022年から5年間で計50億ドルを投資し、2030年までに全米にEV充電スタンド50万カ所を設置する計画だ。これに伴いEV充電器市場の規模も2025年には32億ドルまで拡大する見通し。
LG電子のソ・フンギュEV充電事業担当常務は「安定した品質の多様なEV充電器製品と差別化された充電ソリューションを供給し、増加を続ける米国EV充電器市場の需要に対応する。同時に米国市場の電気化トレンドに合わせて新たな機会も模索する」と述べた。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News