【11月16日 AFP】男子テニスのシーズン最終戦、ATPファイナルズ（ATP Finals 2023）は15日、イタリア・トリノ（Turin）でシングルスのラウンドロビンが行われ、大会第3シードのダニール・メドベージェフ（Daniil Medvedev）は第7シードのアレクサンダー・ズベレフ（Alexander Zverev、ドイツ）を7‐6（9‐7）、6‐4で下し、準決勝進出を決めた。

　世界ランク3位のメドベージェフはストレート勝利を収めれば1試合を残して4強入りを決められる状況だったが、盛り上がりに欠ける試合でズベレフを退けた。コート外では馬が合わず長年のライバル関係にある両者だが、メドベージェフは今年6度目の直接対決で5勝目を挙げた。

　グループ最終戦では準決勝進出を目指す第2シードのカルロス・アルカラス（Carlos Alcaraz、スペイン）と対戦するメドベージェフは、「自分は準決勝に進んでいるし、リズムを保っていきたい。カルロスとの対戦が夜なら、真夜中の第3セットを7‐6として終わらせたくはない。自分の最高のテニスが披露できるように願っている」と述べた。

　メドベージェフはこの一戦が今季82試合目だったにもかかわらず調子のよさを見せており、次戦以降で対する相手にも問題を引き起こすことになるだろう。

　一方、どんな形であれ勝利すれば4強入りが決まっていたズベレフは、メドベージェフよりも多くのエースとウイナーを記録しながらも勝ちを逃した。それでもまだ勝ち上がりの可能性を残しており、次戦では今大会まだ1セットも獲得できていないアンドレイ・ルブレフ（Andrey Rublev）と対戦する。(c)AFP