子犬の遺棄シーンを目撃したとして投稿された写真(韓国のオンラインコミュニティ)(c)MONEYTODAY
子犬の遺棄シーンを目撃したとして投稿された写真(韓国のオンラインコミュニティ)(c)MONEYTODAY

【11月16日 KOREA WAVE】韓国で、ある市民が買い物をして家に帰る途中だった。反対側の静かな道に黒い車が止まった。車のドアがしばらく開いた。そして小さな何かが道に投げ込まれた。「何だろうと思って見たら子犬でした」

その市民は飼い主が一緒に降りるだろうと思った。ところが、車のドアがバタンと閉まった。無情にも走り始め、スピードを上げた。

地面に投げ捨てられミント色の服を着た茶色のプードルは慌てた。飼い主について行こうと、ずっと車を追いかけた。小さな足で巨大な車を、家族だと信じていた人を、いや世の中のすべてに向かって狂ったように走った。

その市民は目を疑った。心がとても痛かった。プードルを、遺棄した車を追いかけた。

ついてくる車を意識したのか、犬の飼い主の車が再び止まった。飼い主は子犬を車に再び乗せた。車のドアが開くと、子犬は喜んで尻尾を振った。それでも飼い主なのだと。

そして方向を変えて、今度は河川沿いにまた捨てた。子犬は今度も慌てて車を追いかけて行った。

その市民は、飼い主の車を追いかけ、抗議した。「おばさん、何してるんですか? 子犬を捨てるんですか? こんなことしてはいけません」

すると、飼い主は「私はいつもこうしてる」などと言い訳を並べ立てた。

市民は警察に通報した。動画も撮り、車のナンバーなども証拠として残しておいた。だが警察は「遺棄未遂なのでどんな刑罰も与えることはできない」と話した。

市民は、オンラインコミュニティに一部始終を書き込んだ。コメントには「犬をまた捨てるだろう」「人間じゃない」と怒りの声が溢れた。

車を追いかける黄色いダウンを着たプードルの子犬(韓国のオンラインコミュニティ)(c)MONEYTODAY
車を追いかける黄色いダウンを着たプードルの子犬(韓国のオンラインコミュニティ)(c)MONEYTODAY

昨年12月にも同様の事件があった。京畿道南楊州(キョンギド・ナムヤンジュ)体育文化センターの駐車場で黄色いダウンを着たプードルの子犬が道端に捨てられた。

この時、目撃した人が写真を撮って知らせた。怒りが巻き起こった。動物保護団体が警察に告発した。南楊州南部警察署が監視カメラを調べ、通信捜査も実施した。2日後に飼い主を訪ねたところ、「犬が車に乗らず、車に乗るようなしぐさをして遊んだ」などと供述した。

捜査は終結せざるを得なかった。「遺棄の試み」だったことを明らかにしても処罰する関連法もないためだ。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News