人種差別的暴行のラグビー仏代表 控訴審で求刑禁錮8月
発信地:トゥールーズ/フランス
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【11月15日 AFP】人種差別的な動機に基づく暴行事件で裁判にかけられているラグビーフランス代表バスティアン・シャリュロー(Bastien Chalureau)の控訴審が14日に行われ、執行猶予付き禁錮8月が求刑された。
シャリュローは第一審で禁錮6月を言い渡されたが控訴。暴行のあった夜に泥酔していたことを認めつつ、「自分の行為を深く後悔している。私は差別主義者ではない」と話し、「誰に対しても不適切な発言をしたことはない。心理学者と一緒に自分と向き合い、生活スタイルも変えた」と主張した。
しかし検察は、当初よりも2月重い刑を求めた。判決は2024年1月16日に出される。
事件は2020年1月、シャリュローが所属していたクラブのホームであるトゥールーズ(Toulouse)で起こり、シャリュローは他のラグビー選手2人に暴行を加えた。
同年11月、裁判所は「被害者の人種や民族を理由とした暴行をはたらいた」として執行猶予付き禁錮6月の判決を下したが、シャリュローは暴行は認める一方、差別的な言葉を使ったことは否定していた。
シャリュローは、ポール・ウィレムス(Paul Willemse)の負傷離脱を受けてW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)に臨むフランス代表に緊急招集されており、開幕時にはこの件が物議をかもした。結局シャリュローは出場わずか30分にとどまり、チームも大会を制覇した南アフリカに準々決勝で敗れた。(c)AFP