真に安定し良好な中米関係を推進すべきだ
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【11⽉15⽇ Peopleʼs Daily】中米間には最近になりいくつかの積極的な兆候が現れた。双方は両国指導者のバリ島での共通認識に立ち戻り、健全で安定した関係発展の道にできるだけ早く戻るべきだ。国際社会は健全で安定した中米関係に期待している。
中米関係は世界で最も重要な二国間関係だ。中米両国が健全に共存できるかどうかは人類の前途にかかわる。両国の指導者は52年前、卓越した戦略的見地により、関係正常化のプロセス開始という正しい選択をした。極めて長期にわたり経験しなかった大変局が進行中の現在の世界は、これまで以上に安定した中米関係を必要としている。ヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)元国務長官が最近指摘したように、中米の平和と進歩は両国の利益に合致し、世界全体の利益にも合致する。
相互尊重、平和共存、協力とウィンウィンの堅持は中国の一貫した対米政策だ。中国は、米国は対抗相手ではなくパートナーであるべきと考えており、米国とは衝突や対抗ではなく関係の安定化と改善を期待している。
歴史と現実が繰り返し証明してきたように、中米は「和すれば共に利を得、争えば共に傷つく」関係だ。両国はこれまで、手を携えてテロリズムと戦い、国際金融危機に対応し、エボラ出血熱を阻止し、パリ協定(Paris Agreement)を合意に導くなど、協力により大きな成果を上げてきた。目下の課題である世界経済の回復、気候変動への対応などの世界的な問題の解決には、いずれも中米の協調と協力が必要だ。中米の利益は緊密に結び付いている。中米のそれぞれが成功することは完全に可能であり、しかも相手側の成功は自らにとってチャンスであり脅威ではない。
中米関係の近年来の波乱の根源は、米国側の対中認識に深刻な偏りが生じたことだ。米国の一部の人は冷戦思考を抱き、対中包囲と抑圧を進めている。世界を「新冷戦」へと追いやる道だ。中米の歴史文化や社会制度は異なり、一部の意見の相違は避けがたいが、そのことは双方の共通の利益に基づく協力を妨げるものではなく、まして対立の理由にしてはならない。そして中米関係を発展させるには最低ラインを守らねばならない。一つの中国の原則と中米の三つの共同コミュニケは両国関係の最も重要な政治的土台であり、確実に維持せねばならない。
中米関係を発展させるには、各方面の力の結集が必要だ。近現代史を通じて、中米の民間の協力による「美しい物語」は多くあった。現在ではカリフォルニア州が中国とのグリーン協力を拡大している。中国が米国との各レベルの対話、交流の推進に改めて力を入れていることは、大国としての外交の広い視野、長期的視野、責任感を体現するものだ。
中米の双方は世界、歴史、人びとに対する責任ある態度に基づき、相互尊重、平和共存、協力とウィンウィンの三原則に基づき、中米関係が真に安定し、良くなるよう推し進めねばならない。米国が中国と共に不断に努力することを希望する。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News