【11⽉14⽇ Peopleʼs Daily】「共同の安全、恒久平和」をテーマとする第10回北京香山フォーラムが10月31日に閉幕した。今回のフォーラムは過去最大規模で、これまでにも増して重要な人物が参加した。

 安全保障の分野では意思疎通と協力を強化せねばならない。安全保障には大国関係もありアジア太平洋といった地域の問題もある。従来型の問題もあれば、人工知能(AI)関連といった新たな問題もある。今回の北京香山フォーラムは世界の安全保障のホットな話題に対応し、広大な交流の場を提供するものだった。出席者が率直に交流し、世界の平和と安全の道を共に模索することには積極的な意義がある。

 共同の安全や恒久平和を構築し、維持する重要な前提の一つが、互いの安全についての合理的な懸念を尊重し、安全について語る全ての国の平等な権利を確保することだ。中国が今回のフォーラムで、いわゆる中小国にも発言の機会を多く割り振ったことが、発展途上国の出席者などから広く歓迎された。

 北京香山フォーラムは中国が自ら唱えるグローバル安全保障イニシアチブを実践するための重要な実務措置だ。このイニシアチブは団結の精神で国際構造を調整し、ウィンウィンの思考で各種の安全保障問題に対応することや、ゼロサム思考を捨てて対抗ではなく対話、同盟ではなくパートナーの道を歩むことを主張するものだ。中国は今年2月に発表した「グローバル安全保障イニシアチブの概念文書」で20の重点協力方向を打ち出し、イニシアチブ協力のプラットフォームとメカニズムについて提案と構想を提出した。今回のフォーラムに出席した多くの国の国防相は、中国が世界の平和を守り、地域発展を推進することに貢献していることを高く評価した。

 中国は独立自主の平和外交政策を断固として実行し、是々非々で自らの立場と政策を決定し、国際関係の基本的な準則や国際社会の公平さと正義を守っている。中国は世界の平和と発展を守りつつ自国の発展を求め、また自国の発展によって世界の平和と発展をよりよく守る。中国は多国間の安全保障協力の促進に積極的に参画し、ホットな問題の政治的解決のために努力し、仲裁外交を積極的に展開している。また、各国とテロ対策、サイバー、食糧、気候変動など新たな安全保障分野でも積極的に協力し、安全保障の対話や交流のメカニズムの整備を積極的に推進するなどで、大国としての責任を十分に果たしている。

 人類が運命を共にして平和、発展、協力、ウィンウィンに向かう時代の流れを止めることはできない。中国は共同、総合、協力、持続可能な安全保障観を堅持し、平和を愛し発展に尽力するすべての国際社会のメンバーと共に、グローバル安全保障イニシアチブの実行を積極的に推進し、人類共同の安全、世界の恒久平和を促進するために新たな貢献をしていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News