「ソウル特別市編入が良い」と記されたプラカード(c)news1
「ソウル特別市編入が良い」と記されたプラカード(c)news1

【11月13日 KOREA WAVE】韓国与党「国民の力」の地方自治体首長らが京畿金浦市(キョンギ・キンポシ)をソウル市に編入する「メガソウル」構想に相次いで反旗を翻した。地方を育てるのが優先だという理由だ。

news1の取材によると、先陣を切ったのはホン・ジュンピョ(洪準杓)大邱(テグ)市長。1日、自身のSNSに「総選挙まで6カ月を切っているのに、時代に逆行する政策が成功するだろうか」と書き、7日にも「首都圏集中をさらに深刻化させようとしている」と批判した。

国会議員を3期経験したユ・ジョンボク(劉正福)仁川(インチョン)市長は6日に記者会見を開き「(メガソウルは)実現可能性のない政治ショーだ」と一蹴。地方自治体改編には住民の意見をまとめる必要があるが、まともに検討されておらず共感も得ていないと批判した。

キム・テフム(金泰欽)忠清南道(チュンチョンナムド)知事は6日の記者会見で「首都圏と地方が共生し、不均衡をどう解消するのか青写真が先に提示されなければならない」と指摘。キム・ヨンファン忠清北道(チュンチョンブクド)知事も8日、SNSに「地方問題の解決が先行しないソウル・京畿境界の線引きは問題の本質から大きく外れた現実認識だ」と述べた。

「メガソウル」は首都圏有権者の票獲得を狙ったスローガンとみられるが、世論はそれほど好意的ではない。世論調査専門業者リアルメーターが1日、18歳以上の男女503人に賛否を尋ねた結果、賛成31.5%、反対58.6%だった。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News