【11月13日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は12日、ロシア軍がエネルギー供給インフラを標的にした攻撃を実施する可能性があるとし、冬に備えるようウクライナ国民に呼び掛けた。

 ウクライナは昨冬、ロシア軍からエネルギー網を標的にした攻撃をたびたび受け、多くの市民が、暖房も電気もない厳しい寒さに長期間さらされた。

 ゼレンスキー氏は定例演説で、「敵がわが国のインフラを狙ったドローン攻撃やミサイル攻撃を増やす可能性に備えなければならない」「防衛に集中する必要がある。国民がこの冬を乗り切れるようにするため、軍が兵力を向上させられるようにするため、われわれはできることすべてに全神経を集中させなければならない」と訴えた。

 さらに、「ウクライナの防空網は既に昨年より強化されている」とも強調した。ウクライナは、米国製の地対空迎撃ミサイルシステム「パトリオット(Patriot)」などを西側諸国から供与されている。

 しかしゼレンスキー氏は「残念ながら、(防空網は)まだウクライナ領全体を完全にカバーしているわけではない」とし、国際社会に改めて協力を呼び掛けた。(c)AFP