【11月12日 AFP】イタリアの首都ローマ近郊の海辺の町ラディスポリ(Ladispoli)で11日、サーカスのライオンが逃げ出したのを受け、外出禁止勧告が出されるなど一時騒然となった。ライオンは約5時間後に捕獲された。

 地元メディアが報じた動画には、夜間に大人の雄ライオンが人けのない通りを歩く姿が捉えられている。住民が撮影したものとみられるが、AFPは確認できていない。

 最初に警告が出されてから5時間以上が経過した午後10時半ごろ、アレッサンドロ・グランド町長がフェイスブックに、ライオンが「鎮静剤を投与され捕獲された」と投稿した。

 町長は「この出来事が一部の人の良心に訴え、サーカスでの動物搾取をやめさせられるよう期待している」と語った。町長はこれより先に、住民から苦情が寄せられることを見込んで、町内ではライオンを使ったサーカスの開催を許可していないと説明。ただし、開催を阻止する権限はないとも述べていた。(c)AFP