【11月12日 AFP】米国女子サッカーの象徴ミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)が11日、現役最終戦のナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)プレーオフ決勝に臨んだものの、開始わずか3分の負傷によって交代を強いられた。

 所属するOLレイン(OL Reign)で、NJ/NY ゴッサムFC(NJ/NY Gotham FC)とのチャンピオンシップに臨んだラピノーだが、他に誰も選手がいないところでピッチに倒れた。驚いた観客は治療を受ける様子を、息をのんで見守った。それから数分後、落胆したラピノーが足首を痛めたとみられる様子で負傷交代を強いられると、客席からは大きな拍手が起こった。

 38歳のラピノーは、この試合をキャリアで「本当のラストワン」と位置づけていたが、チームは1-2で敗戦。米代表として女子W杯(FIFA Women's World Cup)連覇、2012年ロンドン五輪金メダルなどの実績を残してきたが、NWSLのタイトルには最後まで縁がなかった。

 試合後、ラピノーは涙ながらに「つらいです。私が想像していたような最後の試合と全く違いました。アキレス腱(けん)が切れたのは間違いないと思います」とし、「これまでの旅路をともにしてくれたみんなに感謝します。今回のことを別にすると、本当に素晴らしいものでした。これ以上の筋書きはないと思います」と語った。

 試合は24分、右サイドを見事なドリブルで駆け上がったミッジ・パース(Midge Purce)が低い折り返しを送り、リン・ウィリアムズ(Lynn Williams)が合わせてゴッサムが先制した。

 OLレインもその5分後、味方のスルーパスに抜け出したローズ・ラベル(Rose Lavelle)が冷静にシュートを決めて同点に追いついたが、ゴッサムはハーフタイム直前、スペイン代表のエステル・ゴンサレス(Esther Gonzalez)がCKに頭で合わせて勝ち越した。(c)AFP