【11月11日 CGTN Japanese】昼は出勤して、夜は芸を学ぶ――。上海市ではこのところ、日本のカルチャセンターに相当する大衆芸術館が開設した市民夜間芸術学校がさまざまなコースや手ごろな価格などで、多くの若者を引き付けています。

 上海市大衆芸術館が市民夜間芸術学校を開設したのは2016年で、若者の人気を集めるようになりました。コースと開設場所は増え続けており、今年の秋季クラスのオンライン申し込み開始当日には、1万人の受講定員枠を65万人が一斉に奪い合いました。

 上海市大衆芸術館の授業内容はさまざまで、しかもすべて専門の教師が担当をしています。メイクアップ、絞り染め、トランプのブリッジの教室もあれば、アフリカの打楽器のジャンベ、漢服舞、フラワーアレンジメントのレッスンもあり、さらには、パワーポイントファイル作成、iPadによるイラスト作成、スマートフォンによる撮影などの実用的なコースもあります。多くのコースがオンラインで募集するとすぐに満員になる「秒殺」状態です。

 上海以外の多くの都市でも、若者を対象としたカルチャー教室が数多くあります。例えば浙江省文化館では、時間帯と内容を若者向けにして、平日の夜と週末のコースを増やし、コーヒー教室やウクレレなど、今の流行を扱うコースを追加しました。しかも受講はすべて無料です。

 夜間学校のよい点は、経済面での負担が小さいほかに、気の合う友人ができたり趣味を充実させることができることです。夜間学校で専門的な技能を学び、知識を豊富にして、自らを高めようと考える人もいます。「最も大切なことは夜間学校に通うことで生活への情熱を再び燃え上がらせ、希望を持てるようになることです」と説明した人もいます。若者向けの夜間学校の出現は、若者が仕事以外の時間をより良く過ごすことに役立つと同時に、公共文化サービスにより多くの可能性をもたらしました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News