【11月10日 CGTN Japanese】米ワシントンにある国立動物園で暮らしていたジャイアントパンダの「美香(メイシャン)」「添添(ティエンティエン)」と、2頭の間に生まれた子の「小奇跡(シャオチージー)」の3頭が8日、チャーター機で帰国しました。飛行機はワシントンを離陸後、アラスカで給油して、北京時間9日午後11時ごろ、中国四川省(Sichuan)の成都双流空港に到着しました。飛行時間は計約19時間でした。

 中国は1972年2月に米国の当時のニクソン大統領が米国大統領として初訪中したことを受け、ジャイアントパンダを米国に贈呈することを決めました。米国の国立動物園がパンダの「玲玲(リンリン)」と「興興(シンシン)」を迎えたのは同年4月でした。「メイシャン」と「ティエンティエン」がワシントンに到着したのは2000年12月で、2頭は23年間にわたり国立動物園で暮らしました。「メイシャン」はその間に4頭を出産しました。4頭はすべて成長しています。

 国立動物園側によれば、「メイシャン」一家の旅の「快適さ」を保障するために、竹やリンゴ、ニンジン、サトウキビなどの「おやつ」を100キロ用意しました。同行したのは「メイシャン」一家のことを熟知する飼育員2人と獣医1人でした。「メイシャン」一家は成都に到着後、四川省臥龍中華ジャイアントパンダ苑神樹坪基地で30日間隔離されます。

 ワシントン動物園のパメラ・マーソン広報担当は取材に応じて「パンダは動物園のビッグスターで、毎日1万人以上が動物園に足を運んで(パンダ)を見た」と説明しました。

 動物園は「メイシャン」一家を歓送するために9日間にわたる「お別れパーティー」を開催しました。毎日大勢の市民が「メイシャン」一家に別れを告げるためにつめかけて、パンダ館の外に長い行列ができたとのことです。「メイシャン」一家の帰国に伴い、米国にいるジャイアントパンダはアトランタ動物園で暮らす4頭だけになりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News