中国の宇宙ステーションや宇宙船製造技術が新たな段階に
このニュースをシェア
【11⽉15⽇ Peopleʼs Daily】10月26日午前11時14分に中国北西部の酒泉衛星発射センター(Jiuquan Satellite Launch Centre)で打ち上げられた「長征(Changzheng)2号F遥17」ロケットは、宇宙飛行士3人が乗る有人宇宙船「神舟17号(Shenzhou-17)」を予定の軌道に投入した。
「神舟17号」は中国の宇宙ステーションである「天宮(Tiangong)」が応用と発展の新段階に入ってから2隻目の有人宇宙船だ。宇宙飛行士は宇宙ステーションに滞在中の「神舟16号(Shenzhou-16)」の乗組員と交代して約6か月滞在し、実験や一部装置の船外取り付け、宇宙ステーションの補修や調整を行うとともに、宇宙ステーションの機能や性能の評価作業を引き継ぎ、宇宙ステーションを運用するためのデータと経験を取得し、地上側の宇宙ステーションの運用管理の協調性や整合性を評価し、宇宙ステーションの運用効率と故障対応能力を高める。
「神舟」シリーズを開発してきた中国航天科技集団(CASC)五院の関係者は「これまでは2次元の図面を使っていましたが、『神舟17号』では3次元デジタル化プロセスを採用しました。このことで設計効率が高まり、生産現場の『可視化』が実現しました」と説明した。
神舟17号が宇宙ステーションに近づくと、中国航天科工集団(CASIC)が開発したマイクロ波レーダーが活躍した。距離・速度・角度などの相対運動パラメータを正確に割り出す機器で、使用電力が少なく、精度が高く、干渉に強いなどの特徴がある。また、中国電子科技集団(CETC)が開発したレーザードッキングレーダーも正確で迅速なドッキングを支援した。
乗組員の滞在については、健康維持のための運動設備や生活保障用品がいずれも大いに改善され、長期にわたるステーション内での安全や健康維持と効率的な作業によりよく貢献するようになった。
宇宙ステーションは「神舟17号」の乗組員が乗り込んでからも、「神舟16号」の乗組員がしばらく滞在したので、環境・生命維持装置の負担は6人分になった。中国の宇宙ステーションの環境・生命維持装置は900日連続で安定稼働している。
中国の宇宙ステーションでは宇宙飛行士と地上の科学技術者が緊密に連携することで、宇宙医学、生命生態、バイオテクノロジー、材料科学、流体物理、流体力学、宇宙技術などの実験や試験、検査を70件、人間工学技術の研究を8件実施して大量のデータを取得したほか、実験サンプルの一部は「神舟16号」によって地上に届けられた。もちろん「神舟17号」も研究活動を継続する。
中国有人宇宙事業事務室の林西強(Lin Xiqiang)副主任によると、中国ではすでに、低軌道有人宇宙ステーションと有人往復輸送システムが完備されており、成熟した宇宙飛行士の選抜と訓練、支援体制が整っている。計画的で明確な有人飛行計画、すなわち毎年2回の常態的な有人宇宙飛行を実施している。中国ではすでに、海外の宇宙飛行士を中国の宇宙ステーション滞在に招待する準備が整っている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News