イスラエル、ガザ攻撃の「人道的休止」に合意 停戦は否定
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【11月10日 AFP】イスラエルは9日、イスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部に対する攻撃の「人道的休止」に合意した。これにより北部からの民間人の避難が可能となる。ただし、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、停戦はハマスへの「降伏」を意味するとして否定している。
イスラエルは先月7日に1400人が死亡したハマスによる襲撃の報復として、ガザ地区に対する空爆と地上作戦を実施。ガザ地区の保健当局によれば、これまでに1万800人以上が死亡した。
さらにイスラエルはガザ地区北部の約110万の住民に対し、南部へ退避すべきと通告。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると今月4日以降、約7万人が、大半は徒歩で南部へ退避した。
だがガザ北部の最も戦闘の激しい地域には、数十万人の民間人が残っていると推定されている。
ハマス当局によると、推定6万人が避難しているシファ(Al-Shifa)病院、ランティシ(Rantisi)小児病院、インドネシア(Indonesian)病院はいずれも前夜、一晩中砲撃を受けた。
イスラエル側は、ハマスが病院を隠れみのとして利用していると非難。ガザ地区に「人道的危機は起きていない」と主張している。(c)AFP/Adel Zaanoun, Anuj Chopra in Jerusalem