【11月12日 Xinhua News】中央アジア、トルクメニスタン出身のラーマンさん(29)は、中国石油大学(北京)国際教育学院の総合事務室の職員として働いている。

 16歳で同大学に留学したラーマンさんは今年9月、「マルクス主義の中国化」を研究テーマに博士号を取得、卒業後はそのまま職員として大学に残った。

 ラーマンさんは同テーマを博士課程の専攻分野に選んだ理由について、中国がどのように発展を成し遂げたかを探求したかったからと説明。「外国人の文化横断的な考え方や視点を用いて中国を理解することで、より多くの人により分かりやすく中国を紹介できる」と語った。

 また「歴史的には古代のシルクロードがトルクメニスタンと中国を結んでいたが、現在の『一帯一路(Belt and Road)』共同建設は両国の友好関係をより緊密にした」と述べた。

 この10年、ラーマンさんのような中央アジアの若者が続々と中国に来て、「一帯一路」共同建設イニシアチブの証人となり、恩恵を受けている。

 先月開催された第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの期間中、カザフスタンのアジザ・レスケンさん(26)は、中国とカザフスタンが主催する二国間活動に招待を受けて参加した。

 カザフスタン西部のアクトベ出身のアジザさんは、両親が地元の中国資本の企業で働いていた影響で、子どもの頃から中国に強い興味を抱いていた。現在は中国石油大学(北京)で石油工学を専攻し、修士号の取得を目指している。

 アジザさんは同イニシアチブが提唱されてからの10年間で、カザフスタンと中国は協力関係において多くの確かな成果を上げてきたとみており、「両国はフォーラム期間中、一連の協力文書に調印した。今後の両国間協力には大きな展望がある」と期待を示した。

 同大大学院で中国語国際教育を専攻しているキルギス出身のアリヤ・ブジェシェワさん(21)は、幼い頃から中国文化に興味があったという。勉学に励む傍ら、「もっと多くの人に中国と中国文化の魅力を感じてもらいたい」と自身のソーシャルメディア(SNS)のアカウントも開設した。発信する内容は中国を旅行した時の記録が多いという。

 ラーマンさんは同イニシアチブの提唱以来、中国に興味を持つ中央アジアの若者が増え続けていると指摘。「良質な教育を提供してくれる中国に非常に感謝している。より多くの学生が中国留学で人生を切り開いてほしい」と語った。

 アリヤさんは「『一帯一路』共同建設イニシアチブは、私たちのようにさまざまな国や文化的背景を持つ若者を集め、夢を実現するチャンスを提供してくれる」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News