【11月9日 AFP】ドイツ政府が今年承認したイスラエル向けの軍用品輸出が例年の10倍規模に上っていることが8日、公式データで明らかになった。

 今月2日までの統計によると、今年承認されたイスラエル向けの軍用品輸出は3億300万ユーロ(約500億円)規模で、昨年の3200万ユーロ(52億円)のほぼ10倍となっている。

 うち「兵器」は約1900万ユーロ(約30億円)相当だった。大部分の約2億8400万ユーロ(約460億円)相当は、装甲車やレーダー技術といった装備を含む「その他の軍需品」という名目になっている。

 ドイツ財務省の関係者は、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)が先月7日、イスラエルに攻撃を仕掛けて以降、「ドイツ政府はイスラエル向け軍用品輸出に関する申請の処理・決定を優先している」と語った。

 財務省によると、今月2日までの1年間で当局はイスラエルからの申請を218件承認した。うち先月7日以降の申請の件数については明らかにしていない。(c)AFP