【11月8日 AFP】オランダ国防省は7日、F16戦闘機5機をルーマニアの空軍基地に送ったと発表した。ウクライナ、ルーマニア両軍の操縦士の訓練に使用される予定だという。

 旧ソ連時代の機体に依存するウクライナの空軍力を強化するため、米国は8月、オランダとデンマークが所有する米国製戦闘機のウクライナへの移転を承認していた。

 ただしオランダ国防省の発表によると、今回輸送されたF16は「北大西洋条約機構(NATO)の領空内のみを飛行する」という。

 同省は、「ルーマニアの訓練センターではまず、戦闘機を専任指導員の再訓練に使用する。その後、操縦士の訓練が行われる」と説明している。

 F16の保守整備は製造元の米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)が担当し、訓練も同社が行う。

 オランダは、計12〜18機のF16を訓練用に提供する方針。(c)AFP