【11月12日 CNS】中国政府が発表した10月1日現在の全国31省・自治区・直轄市の最低賃金水準によると、月額2000元(約4万1287円)以上となった省・自治区・直轄市は半数以上の16だった。

 北京市では9月1日から、月額最低賃金水準は100元(約2064円)引き上げられて2420元(約5万円)になった。また、パートタイムの最低時給は25.3元(約522円)から26.4元(約545円)に引き上げられた。割り増しされる休日出勤時の最低時給も59元(約1218円)から62元(約1280円)に引き上げられた。

 一方、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)でも9月1日から最低賃金水準は月額1850元(約3万8207円)から2100元(約4万3370円)に引き上げられた。最低時給も18元(約371円)から20元(約413円)に引き上げられた。

 今年以降、河北省(Hebei)、山西省(Shanxi)、貴州省(Guizhou)、青海省(Qinghai)、安徽省(Anhui)、陝西省(Shaanxi)、上海市などが相次いで最低賃金水準を引き上げた。

 中国の企業は従業員の残業代や社会保障の支払いベースを計算する際、最低賃金水準を参考にして引き上げることが多い。最低賃金水準の引き上げは、それに応じて社会保障の水準も向上することを意味し、労働者全体の利益につながるとみられている。(c)CNS-第一財経/JCM/AFPBB News