【11月8日 AFP】7日に行われたサッカーウクライナ・プレミアリーグで、空襲警報による中断で過去最長となる5時間近くを記録した試合があったと同国メディアが報じた。

 試合はSKドニプロ-1(SK Dnipro-1)対FCオレクサンドリーヤ(FC Oleksandriya)の一戦で、開催地の東部ドニプロ(Dnipro)は、1年8か月に及ぶロシアの軍事侵攻でたびたび攻撃対象になっている。

 そのためこの試合も、ロシアによる空爆の恐れから空襲警報が鳴り、何度も中断した。ウクライナのスポーツウェブサイト「Sport.ua」は、「試合は5時間近く続いた」と伝え、これはウクライナ・プレミアリーグでは過去最長だと述べた。結果は1-0でSKドニプロ-1が勝利した。

 ロシアとの戦争状態が続く中で、ウクライナ・プレミアリーグはシーズンを開催しているが、安全上の理由から試合は無観客で行われている。

 ウクライナサッカーはもともと、2014年の親ロシア派との衝突に大きな影響を受けていたが、そこにロシアによる軍事侵攻がさらなる追い打ちをかけた。

 2014年以降、ホームのドンバス・アリーナ(Donbass Arena)を使えずにいたシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)は、侵攻で街をロシアに占拠された。それでもチームはウクライナの抵抗の象徴として、今季は独ハンブルク(Hamburg)で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)のグループリーグを戦っている。(c)AFP