【11月7日 AFP】ジョージア政府は6日、北部の親ロシア派支配地域、南オセチア(South Ossetia)近郊で、民間人1人がロシア軍に殺害されたと明らかにした。

 南オセチアをめぐっては、2008年にロシアとジョージアが軍事衝突し、独立を宣言。ロシアは独立を承認し、実効支配している。

 ジョージアの保安当局によると、民間人が殺害されたのはゴリ(Gori)市。また別の民間人1人が「違法に拘束された」という。

 08年の紛争以降、派遣されている欧州連合(EU)の監視団も、南オセチアの行政境界線で発生した事案でジョージア市民1人が死亡したと確認した。

 地元住民が独立系テレビ局ピルベリTV(Pirveli TV)に語ったところによると、殺害されたのは58歳の男性で、地元住民数人と教会に礼拝に訪れた際にロシア兵に撃たれた。ロシアは今年に入り、この教会へのジョージア人の立ち入りを禁止していた。

 ジョージアのサロメ・ズラビシビリ(Salome Zurabishvili)大統領は、「ロシアの占領軍がジョージア市民を射殺したことに怒りを隠せない」とし、「ロシアの行動を明確に非難するよう」国際社会に求めた。(c)AFP