【11⽉11⽇ Peopleʼs Daily】莫高窟(ばっこうくつ、Mogao Caves)仏教芸術と蔵経洞文物を代表とする敦煌文化は中国やインド、ギリシャ、ペルシャなどの文化が融合した結晶だ。そして国際的な敦煌学研究の最大の主体が敦煌研究院(Dunhuang Academy)だ。

 さらに敦煌研究院はここ数年、オーストリア、フランス、ウズベキスタンなどで敦煌芸術の大規模展覧会を開催し、さらに敦煌文化の創造的な体験活動をオーストラリアやタイなどに進出させ、世界の人々の敦煌文化に対する認識を増進させている。

 敦煌石窟の壁画は退化の危険にさらされている。1980年代末に敦煌研究院常務副院長だった樊錦詩(Fan Jinshi)氏は、デジタル技術を利用して敦煌の壁画と彩色の情報を永久的かつ高忠実に保存する「デジタル敦煌」を初めて提唱した。敦煌研究院の作業チームは30年以上にわたり中国内外の科学研究機関と協力し、高精細な「デジタル敦煌」資源バンクを徐々に構築し、敦煌石窟の保護、敦煌学の研究、敦煌文化の発揚を力強く支援している。

 かつては動かすことのできなかった石窟の文化財が、今ではデジタル技術の翼をつけて世界各地に飛び立ち、多くの家に入っている。2022年には、世界初のブロックチェーンに基づくデジタル文化遺産開放・共有プラットフォーム「デジタル敦煌開放素材ライブラリー」を開設し、19種のテーマの約6500点の石窟遺跡および敦煌蔵経洞の文献の高精細デジタル資源アーカイブを世界に公開した。2022年だけで敦煌研究院のメディアミックスプラットフォームの閲覧者は延べ2億人を超え、来訪者は120の国と地域をカバーするなどで、敦煌の文化遺産と大衆との距離が縮まった。

 敦煌研究院の専門家は「一帯一路(Belt and Road)」共同建設構想が提起されてからの10年間、イラン、アフガニスタン、ウズベキスタン、キルギスなどの国を何度も訪れ、シルクロード古遺跡の調査と交流活動を展開してきた。例えば2017年にはキルギスの要請を受けた国家文物局の指示により、同国の古代都市遺跡の保護修復プロジェクトの実現可能性を研究した。2018年にはアフガニスタンで文化遺産の学術調査を実施し、バーミヤン州の文化遺産の研究や保護、教育などについてアドバイスし、協力強化の分野と方法を議論した。

 敦煌研究院の一連の文化遺産保護技術は中国国内の保護プロジェクトだけでなく、シルクロード関連国の文化遺跡保護においても積極的な役割を果たせることが分かった。われわれは今年、国際援助プロジェクト「ミャンマー支援バガン・タビニュ寺院修復プロジェクト壁画保護情報抽出技術協力プロジェクト」を担当し、デジタル技術を駆使してタビニュ寺院1階の西門アーチ壁画や北門遺跡などの情報を詳細かつ正確に抽出した。

 今後も引き続き、他国に赴いて協力を展開し、シルクロード文化遺産の保護研究の支援に尽力したいと考える。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News