高速鉄道トンネル建設 最大直径のシールドマシンが稼働開始 中国
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【11月11日 CGTN Japanese】中国中部の江西省(Jiangxi)南昌市(Nanchang)と九江市(Jiujiang)を結ぶ高速鉄道の一部である天祥大道トンネルの掘削が5日午前に始まりました。この掘削作業には、中国の高速鉄道トンネル建設で過去最大直径となるシールドマシンが使われています。
このトンネルは全長6.379キロで、一本のトンネル内に2車線が通る構造です。そのうち、シールドマシンで掘削する区間は4.4キロで、直径14.8メートル(5階建てビルの高さに相当)の泥水式シールドマシンが使われます。トンネルの内部構造には、プレハブ工法のボックスカルバート(箱形のコンクリート構造物)が採用されており、これは、中国の時速350キロの高速鉄道トンネル建設では初の実施例となります。
南昌市と九江市を結ぶ高速鉄道は全長137.7キロ、設計時速は350キロで、2027年3月に開通する予定です。開通によって、広東(Guangdong)・香港・マカオグレーターベイエリアとの連結が深まり、長江経済ベルト発展戦略の実施が後押しされ、鉄道沿線地域の経済と社会の発展にもつながるとみられています。北京市から安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)、江西省南昌市を経て広東省深セン市(Shenzhen)、そして香港まで高速鉄道が利用できるようになります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News