旅客定員5000人超で中国初の国産大型クルーズ船 上海で引き渡し
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【11月6日 CGTN Japanese】中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都(アドラ・マジックシティ)」号が4日午後、上海外高橋造船埠頭で正式に引き渡されました。同クルーズ船は8年間の研究開発期間を経て、設計と建造に5年を費やしたもので、中国が世界で5番目の大型クルーズ船建造国になったことを意味します。
クルーズ船は全長323.6メートル、高さ72.2メートルで、24階建てです。2125の客室があり、最大旅客定員は5246人です。4万平方メートルを超えるパブリックスペースにはレストラン、劇場、ウォーターパーク、ジム、バスケットボールコートなどが配置されており、移動する海上「都市」とも呼ばれます。クルーズ船には9カ所のレストランも併設され、そのうち3カ所はバイキング式のレストランです。船尾にあるレストランは吹き抜けの2階建てで、1500人以上が同時に食事をすることができます。
クルーズ船に取り付けられた部品の数は中国の高速鉄道「復興号」の1編成の13倍に達する2500万点を超え、建造中の超大型ドックの面積はサッカー場7面分に相当します。
クルーズ船の船体の重量は約5万6000トンで、船体の重量をコントロールするため、造船所では大型クルーズ船用の4~8ミリの薄型鋼板を製造する薄型鋼板作業場を設置しました。クルーズ船に使われるケーブルの長さも4750キロに及びます。
クルーズ船は引き渡された後、来年1月1日に正式に商業就航を開始する予定です。このほか、2隻目の国産大型クルーズ船も建造中です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News