【11月7日 CGTN Japanese】中国国家衛生健康委員会が発表した最新データによると、中国の脳卒中患者数は2800万人を超え、死亡者の5人に1人以上は脳卒中が原因だということです。

 脳卒中は、脳の血管が詰まる脳梗塞(のうこうそく)と、脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血が代表的な症状で、脳の血管の突然の閉塞や破裂により脳組織の損傷を引き起こす急性脳血管疾患です。最新の国際研究データによると、脳卒中患者数は世界中で1億人を超えたと推定されています。

 また、データによると、中国では脳卒中患者の8割以上が脳梗塞で、発症後も生存している患者は1700万人以上に達しています。40~74歳の発症率は毎年、平均して8%以上増加しており、死亡率も年々上昇し、発症する年齢も若年化し、45歳以下の患者は全体の10%以上を占めています。

 世界的に知られる英国の医学雑誌「ランセット」がこのほど、20年以上にわたる世界中の疾病負荷(経済的コスト、死亡率、疾病率で計算される特定の健康問題の指標のこと)について分析した結果、遺伝子要因を除けば、9割以上の脳卒中は代謝、食事、環境などの調節可能な要因によるものだと分かりました。

 専門家は、「秋冬には強い寒気の影響で気温が急に下がると、脳卒中の急性発作のリスクが増す」と注意を喚起し、適時な防寒対策をとること、急に負荷の高い運動や作業をするのを避けること、体を鍛えるなどは自分の能力に応じて適度な量を守ることなどが必要だとアドバイスしてくれました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News