【11月6日 CGTN Japanese】韓国政府・農林畜産食品部はこのほど、同国で初めて牛のランピースキン病が発生したと発表しました。その後はわずか数日で感染が確認された牛の数が増加し、伝染状況が深刻化しており、各界からの注目が集まっています。

 韓国の牛のランピースキン病中央緊急対策本部の最新通報によれば、牛のランピースキン病の発生が報告された牛の飼育場は忠清南道、忠清北道、京畿道、仁川市、江原道、全羅北道など6つの市・道にある70カ所以上の養殖場に及び、すでに殺処分された、あるいはまもなく殺処分される牛の数は4107頭に上っています。韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相はこのほど、今後3週間は感染抑制の重要な時期であり、政府は伝染拡大の抑制に全力を尽くすと表明しました。

 牛のランピースキン病は、蚊などの吸血昆虫に刺されることや感染した動物の分泌物に接触するなどによって伝染します。臨床特徴は発熱、リンパ節腫大、皮膚水腫及び局所的な硬い結節或いは潰瘍を形成することです。この病気により乳牛の乳生産量の低下や、雄牛の一時的または永久的な生殖能力の喪失などが引き起こされることがあり、さらに併発した細菌感染症により牛が死ぬ場合もあります。

 韓国でこの感染症が初めて報告されたのは10月20日でした。韓国メディアの報道によれば、この病気は牛にしか感染せず、人間の健康に危害はないとのことです。この感染病の影響で、海外から韓国産牛肉の注文が大幅に減少し、一部の輸出が停止したというのです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News