ジョコが「特別に甘美」なパリ・マスターズ優勝、最多7回目
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【11月6日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2023)は5日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-3でグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を下し、最多記録を更新する7回目の優勝を果たした。
前日までは3試合連続でフルセットの戦いだったジョコビッチだが、この日は相手に1本もブレークポイントを握られることなく勝利。これまでアンドレ・アガシ(Andre Agassi)と自身しか成し遂げていない全仏オープン(French Open)とパリ・マスターズの同年優勝は、2度目となった。
ウイルス性の腹痛に悩まされ、体調が悪い中で優勝を飾ったジョコビッチは、「信じられない。今週は自分にとってすさまじく難しい状況だったが、勝つことができた」と話し、「この6、7日間に起こったことを考えれば、いつも以上に重みと価値のある優勝だし、特別に甘美だ」と続けた。
36歳での優勝は、2年前の自身を上回る大会最年長記録。40回目のマスターズ1000(ATP Masters 1000)優勝とマッチ18連勝を達成し、自身8回目となる年間世界ランク1位にも近づいた。2位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に1490ポイント差をつけて最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2023)を迎えることになり、この大会で1勝できればランキングトップでのシーズン終了が確定する。
また、今季はアルカラスに並ぶツアー最多6勝目となり、四大大会(グランドスラム)通算24勝目を挙げた全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)などに続くタイトルを獲得した。キャリア通算では97勝目まで伸ばし、ジミー・コナーズ(Jimmy Connors)の109勝、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)の103勝にも迫っている。(c)AFP/Martyn WOOD