【11月2日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は2日、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を撤回する法案に署名した。

 プーチン氏は先週、弾道ミサイル発射訓練を視察。セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は、不特定の敵に対する「大規模な」報復核攻撃の訓練だと説明した。

 さらに先月は、ロシアが核実験を行うかどうかについては「まだ明言できない」と話すなど、思わせぶりな発言をしていた。

 1996年に採択されたCTBTはあらゆる核爆発を禁止するもの。米国や中国など主要国の一部が批准しなかったため発効されていない。しかし、核保有国であるフランスや英国など178か国が批准しており、象徴的な価値がある。

 ロシアはプーチン氏の大統領就任直後の2000年に批准していた。(c)AFP