【11月2日 AFP】サッカー元イングランド代表で、10月21日に86歳で死去したボビー・チャールトン(Bobby Charlton)氏が、介護福祉施設での偶発的な転倒が理由で亡くなったことが、検視によって明らかになった。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で活躍し、イングランド史上最高の選手の一人とされるチャールトン氏は、2020年に認知症と診断されてから施設で生活していた。

 検視では、チャールトン氏が椅子から立ち上がった際にバランスを崩し、窓枠と「おそらくはラジエーター(暖房器具)」にぶつかったことが明らかになった。

 施設の職員はチャールトン氏の全身を検査したものの目に見えるけがはなく、当初は可動性に影響がないと思われたが、その後背中の腫れが見られて病院に搬送された。検査の結果肋骨(ろっこつ)の骨折が判明して肺炎を発症する可能性が高いことが分かったため、医師らは亡くなる5日前から終末期治療を受ける必要があると判断したという。

 チャールトン氏は認知症の影響で「特に座った姿勢から立つときに足元が不安定」だったという。

 11月13日には、マンチェスター大聖堂(Manchester Cathedral)でチャールトン氏の葬儀が行われる予定で、葬列はマンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)の前を通過することになっている。(c)AFP