ハマス指導者、イスラエル非難 「敗北ごまかそうとガザで虐殺」
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【11月2日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏は1日、イスラエルは自らの「敗北」をごまかそうとガザで「虐殺」を行っていると非難した。
ハニヤ氏は中東の衛星テレビ局アルジャジーラで放送された演説で、「(イスラエルが)武器を持たない民間人を残酷に虐殺している」「その悪行により、大敗北を防ぐことはできない」と述べた。
ガザの保健当局は1日、イスラエルの攻撃で10月7日以降、8796人が死亡したと発表した。うち3648人が子どもだった。
ハニヤ氏によると、ハマスは10月7日の攻撃に先立ち、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とそのファシスト政権は強硬策を取り続けると警告。
ハニヤ氏は例として、国際法違反とされているヨルダン川西岸(West Bank)のイスラエル入植地の拡大や、入植者による暴力行為、イスラエルが併合を宣言した東エルサレム(East Jerusalem)にあるアルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)などの聖地への攻撃を挙げた。
ネタニヤフ氏は昨年末に樹立した連立政権で、ヨルダン川西岸のイスラエル入植地に住む極右を複数閣僚に登用している。
ハニヤ氏はまた、パレスチナ人が「自由と独立、帰還に関する正当な権利」を獲得しない限り、中東に安定はもたらされないと強調した。
帰還とは、イスラエル建国を受けて1948年に勃発した第1次中東戦争で居住地を追われたパレスチナ人76万人の子孫の帰還を指す。(c)AFP