大象は昨年10月10日から約1カ月間、米ニューヨークタイムズスクエアにキムチグローバル広告キャンペーンを展開した(写真提供=大象)(c)MONEYTODAY
大象は昨年10月10日から約1カ月間、米ニューヨークタイムズスクエアにキムチグローバル広告キャンペーンを展開した(写真提供=大象)(c)MONEYTODAY

【11月02日 KOREA WAVE】キムチの貿易収支の赤字幅が大幅に減るなど、韓国でキムチ輸出が拡大している。これまで国産キムチは安価な中国産に押され、毎年貿易赤字を記録してきたが、今年は黒字になる可能性もある。最近、米国が毎年11月22日の「キムチの日」指定を推進するなど、米国での伸びが好影響を与えている。

関税庁の輸出入貿易統計などによると、韓国がキムチの貿易で黒字を記録したのは、裸の中国人男性が巨大な水槽に入って白菜を手でかき混ぜるなどしている不衛生な映像が露見した「裸キムチ」問題で中国産キムチの輸入が急減した2021年だけだ。

今年9月までのキムチ貿易赤字は329万2000ドル(約4億9609万円)で、前年同期比80.6%減少した。食品業界は、新型コロナウイルス禍でキムチに免疫機能があることが知られるようになり、米国内の大型スーパーなどの流通網に乗ったことが赤字幅の縮小に貢献したとみている。

実際、今年9月までの米国へのキムチ輸出量は8385トンで、6638トンを記録した前年同期比26.3%増加。昨年1年間の輸出量8569トンを上回るのは確実だ。輸出額も3064万ドルで、同期間初めて3000万ドルを突破した。

キムチ輸出の半分を占めるのは「宗家(チョンカ)」ブランド。2019年から米国西部、中部地域でも取り扱いが増え、昨年は米ロサンゼルスに敷地面積1万平方メートル規模のキムチ工場を建設した。2025年までに米国での年間売上高1000億ウォン(約110億円)を目指している

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News