「今すぐ停戦を!」 米議会公聴会でイスラエルへの軍事支援に抗議
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【11月1日 AFP】米議会上院で10月31日、軍事支援に関する公聴会の最中に、傍聴席にいた一部の人が赤く塗った手のひらを掲げ、イスラエルへの支援停止を求め抗議する一幕があった。これにより公聴会は度々中断された。
公聴会ではアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官とロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官が、ウクライナやイスラエルへの軍事支援などを含む計1050億ドル(約15兆8000億円)の国防予算の承認を訴えていた。うち、143億ドル(約2兆1500億円)がイスラエル向けとされる。
抗議を行ったのは約20人。手のひらに塗られた「赤」は、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で流された「血」を象徴しているという。
腕に「ガザを解放せよ」と書いている人や「これ以上イスラエルに金を出すな」と書かれたパネルを掲げる人、「今すぐ停戦を」「パレスチナ人は動物ではない」「全員恥を知れ」と叫び声をあげる人もいた。ある男性は「ジェノサイド(集団殺害)を支援するな」と書かれたTシャツを着ていた。
警察は数人を会場から排除し、その度にブリンケン氏は発言を中断せざるを得なかった。
ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)は先月、イスラエルに越境し約1400人を殺害。イスラエルは同地区へ報復攻撃を行い、ハマス当局によるとこれまでに8500人以上が殺されている。(c)AFP